やりたいことと、できること
もうすぐ4月。
新社会人になる方も多いかと思います。
思い出しますね~。地獄の就職活動。
私が就職活動をしたときは、ちょうどバブルがはじけて、「就職氷河期」と言われるものが始まった直後くらいでした。
大学に入学したころはまだぎりぎりバブルで、そこそこの大学に行けば一人5~6社の内定は当たり前!と言われていました。
ところがそんな時代もあっさり終わり、いよいよ就職活動というときにはすでに不景気まっただ中。
大学受験でも予備校にはいかなかった私ですが、就職活動のための予備校にはいきました。
なんたって就職活動は、これまでのテストや受験と違って、「正解」がありません。
自分で行きたい会社ややりたい仕事を決めて、自分で自分をアピールしなければいけません。
ここでかなり多くの人がぶつかるのが
「やりたいことがわからない」
という問題かと思います。
私も例外ではなく、自分が何をやりたいのか、まったくわかりませんでした。
実を言いますと、その問題は今でも抱えています。
個人事業でおっとちゃんと二人、一応は自分たちでサイトを作って運営しておりますが、今やってる仕事はあくまでも最初のステップ。
とりあえずは生活費を稼げる1本目の柱を立てた、という感じです。
今の仕事は、「やりたいこと」というよりは、「できること」を優先させてはじめました。
今のサイトを始めた当初、私たちはお金がなかったのですが、二人で
「絶対に借金はしない」
と決めていました。
融資などを受ければ、何か設備投資なり、仕入れなり、店舗を構えるなりいろいろできるのでしょうが、借金をしないと決めていた私たちは、とにかく元手がかからない仕事をはじめることにしました。
それまでデザイン関係の仕事をしてきたので、自分でサイトを作ることはできます。
サイトはパソコンとネット環境があって、レンタルサーバー会社に申し込めば作れます。
すでにパソコンは一応持っていたので、かかる経費は数千円程度。
あとは、仕入れをするお金はないので、在庫をかかえずにできるビジネスを始めました。
大きくくくれば、代理店のような仕事です。
今のサイトを始めたころの話はまた今度詳しく書きます。
「やりたいこと」よりも「できること」を優先させてはじめた今の仕事。
はじめてから早くも6年ちょっとが経ちました。
おかげさまで生活に困らない程度に収入を得ることができていますが、やっぱり本当にやりたいことではない、っていう気がずっとしてます。
かといって本当にやりたいことってなんなのか。
寝食を忘れるほど熱中できるようなものが、私にはあるのか。
好きなことはあるけど、趣味程度のことなので、それを仕事にするのはどうなのか。
また、それで稼げるのか。
私は「職人さん」を取り上げたテレビ番組などをみるのが大好きです。
職人さんって、仕事をきわめている人の象徴って気がします。
「自分はこれは自信をもってます!」
って言える人は、本当にすごいと思います。
何か1つのことに取り組んで、長年かけてスキルをあげて、社会に認められるような仕事を私もしたいです。
そこまで熱中できる何かを、見つけたいと常々思っています。
achikoでした