葉っぱの香り

日々の生活の中で思ったことや、夫(おっとちゃん)と二人でやってる個人事業のことなど。たまにハンドメイドのことも。。

個人事業 開業時のお金の話

個人事業を開業するのには、お金はとくにかかりません。

「個人事業の開業・廃業等届出書」という書類に必要事項を書いて、税務署に届け出するだけです。

資本金などもないし、屋号も自由に決められます。

なので、自分でできる人は、開業自体にはほんとにお金はかからないでしょう。

 

私とおっとちゃんは当時個人事業の開業に対して何の知識もなく、ただ「間違ったことをしちゃいけない」という不安はあったので、おっとちゃんが最寄の税務署に行っていろいろ相談をしたところ、税務署が近所の税理士さんを紹介してくれました。

お会いしてみると、とってもいい税理士さんで、ご夫婦で会計事務所をやってるんですが、アットホームな雰囲気で、いろいろ相談もしやすかったので、わからないことだらけで不安だった私たちは、さっそくお願いすることにしました。

「そういうところ(お金関係のこと)はケチっちゃいけないと思う!」

というおっとちゃんの意見で、契約することにしたわけです。

なんと、わたしたちはお金もないのに、税理士さんだけは開業前から契約してたんですね~。

 

ただ、これは本当によかったと思っています。おっとちゃん、さすがっ!!

開業から10年以上経った今でも同じ税理士さんにお願いしています。

税理士さんの顧問料金は、それぞれの税理士さんによって当然異なるのでしょうが、当時は月1万円でやってくれてました。

(昨年まで月1万円のままでやってくれてましたが、売り上げもそこそこ増えてきて、帳簿のボリュームもかなり増えたので、今年から月15,000円に値上げになりました。)

 

当時の私たちにとって月1万円は決して安くはなかったのですが、個人事業の開業の仕方から始まって、毎月の帳簿のつけ方や、節税の仕方、どういったものを経費にできるかなど手取り足取り教えてもらいました。

個人事業の開業届も、税理士さんから書類をもらって、教えてもらいながら記入。

教えてもらった通りにおっとちゃんが税務署に提出しに行きました。

また、初めての青色申告のときも、まさにおんぶにだっこ。

それは今でも変わりませんが、完全に確定申告はお任せ状態です(^_^;)

帳簿をつけているといっても、最初に

「簡単な書式でいいよ」

と税理士さんに言ってもらったのをいいことに、本当にお小遣い帳レベルの帳簿です。

経費については○○費とか仕訳の仕方はわからないので、領収書の内容をそのまま書き写しているような感じ。

そんなお小遣い帳レベルの帳簿から、確定申告用の書類をすべて作ってくれるんです。

月々の顧問料だけで、確定申告も別料金はとらずにやってくれる税理士さんには、ほんとに感謝してます。節税のアドバイスもしてくれますし。

いつも帳簿の提出が遅くて、ご迷惑をおかけしてます。。。

税理士さん、ほんとにすみません。感謝、感謝です。

 

 

話がすこし逸れましたが、個人事業の開業自体には、お金はかかりません。

私たちのように税理士さんにお願いする場合は、少し手数料をお支払するくらいでしょうか。

 

ただ、個人事業を開業するにあたっては、やはり多少の「元手」は必要です。

それは何のためのお金かといいますと、もちろん運転資金もありますが、ほとんどが

”生活費”

です。

個人事業を始めていきなりサラリーマンの給料なみの利益を得るということは、まず不可能です。

そんなムシのいい話は、ないですよね。

最初はやっぱり赤字ですよ。それは仕方ない。やっぱり。

 

個人事業を始める前には、最低でも1年間は無収入でもぎりぎり暮らしていけるくらいの貯金はあった方がいいです。

私たちの場合は、おっとちゃんと私二人合わせて200万円くらいだったでしょうか。

それでも12で割ると16万円くらいですから、家賃払って光熱費払ってってするとかなりぎりぎりですよね。1年間完全に無収入だったとしたら。

 

ま、まがいなりにも事業をするわけですから、1年間まったく無収入ということはないでしょうが、気持ち的に楽になります。

万が一1年間無収入でもなんとか食っていける、っていう心の支えとでもいいますか。

赤字が続くと、やっぱり不安にもなりますし、心が折れそうにもなるんですよね。

「このまま赤字がずっと続くんじゃないか」

とか

「このビジネスは間違っているんじゃないか」

とか

「このままやってても無理なんじゃないか」

とか

「もうこの売り上げで限界なんじゃないか」

とか、マイナスなことばっかり考えちゃいます。

でも、先日の記事にも書きましたが、今になっていえることは、やっぱり

継続は力なり

ってことです。

ありきたりですが、続けないと結果には結びつきませんよね。当然なことながら。

ある程度の軌道修正は大事かもしれませんが、基本的なラインは変えずに、少なくとも1年以上は続けることが大事だと思います。

私たちのビジネスも、1年半くらいが過ぎたある月、突然黒字に転じたんです。

とくに何か変わったことをしたわけでも、広告にお金をかけたわけでもないんですが、ある月に黒字になって、そこからずっと6年間くらい黒字を続けています。

 なんで黒字になることができたのか、それは今考えてもよくわからないのですが、それまで1年半続けてきたことが実を結んだのだと、思っています。

ありがたいことです。

 

achikoでした